もえない建物って何でしょう?

出火件数に対する延焼率は約2割。

出火件数に対する約2割もの建物が延焼によって被害が発生していることをご存知でしょうか?

 

火災は全てを焼き尽くす恐ろしい災害です。当然「火の用心」は誰もが気を付けていることでしょう。ところが、どんなに「火の用心」をしていても、全く関係ない出火元から火災の被害に合うことがあるのです。

2016年12月に糸魚川で発生した大規模火災では、出火件数1件に対して147件もの建物が延焼する大災害となりました。

火災が発生したときに一番恐ろしいことは、建物全体が延焼すること、近隣建物まで被害が拡大することではないでしょうか。

 

 

 

火災による死傷事故の原因って何でしょうか?

原因の多くは「たばこ」や「放火」などによる火災です。※1

消防庁のウェブサイトによると近年の年間出火件数は約39,000件も発生しています。

この件数は、1日あたりに換算すると約100件、12分ごとに1件の火災が発生していることになります。

この年間出火件数のうち火災種別でみると、建物火災はおよそ半数の約20,000件。

つまり、火元となった建物以外に延焼によって火災となった建物は約2割のおよそ4,000件もあることになります。

 

住宅の火元となる原因は、タバコ、放火、コンロなどが上位を占めているように、建物火災の多くは人為的な原因で起こることが多く、出火防止対策は容易ではありません。

そこで、ヤブ原では火災を防止する代わりに、延焼を防止することを考えました。

 

まずは下の写真を見てください。

ロックウールで作った灰皿に火の付いたタバコを放置したものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後燃え尽きるまで放置......。

タバコは、死者の発生した住宅火災における火元出火原因の第1位になることが多く、
火元の温度は約700℃※2に達するといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果として、燃え尽きるまで放置してもロックウールが燃え広がることは一切ありませんでした!

 

ヤブ原は、この耐熱性に優れたロックウールを断熱材に採用した外断熱工法で、建物全体への延焼防止に役立てると考えています。

 

なぜヤブ原の外断熱工法が延焼を防止できるのか。そして、なぜ延焼を防止するために燃えない断熱材が必要なのか。

 

その理由については、まず断熱材の種類を知ることから説明していきたいと思います。

 

※1 消防庁火災情報室ウェブサイトより

※2 JTウェブサイトより

 

断熱材にはどんな種類があるの?

断熱材は大きく分けて「繊維系」と「プラスチック系」があります。

繊維系とはガラス繊維を主原料としたグラスウールや、鉱物を主原料としたロックウールなどをいいます。

それに対して、プラスチック系はさまざまなプラスチックを発泡させて加工する断熱材です。製造方法は様々で、粒状のプラスチックを金型に入れて発泡させてつくるビーズ法ポリスチレンフォーム(発泡スチロールなど)や、連続発泡させてつくる押出法ポリスチレンフォーム、ウレタン樹脂と発泡剤を吹付けて現場で発泡させる硬質ウレタンフォームなどがあります。

 

プラスチック系断熱材は、軽量でありながら気密性が高く、高密度とすることで断熱性能を高められるため、必要とされる断熱性能に対して厚みを薄くすることもできます。

また、保温板として成型された製品は加工が容易で施工性に優れていることから、外断熱工法では一番多く使用されています。

優れているが不安要素のある「プラスチック系断熱材」

しかし、そんな優れた特徴の多いプラスチック系断熱材にも不安要素があります。それは熱に弱く、火災が発生した場合に延焼を拡大させてしまう可能性がある、ということです。プラスチック系断熱材は熱に対して変形することはあっても、断熱材自体は燃えるものではないとされていますが、なぜそのような不安が考えられるのでしょうか。

 

その根拠となるのが、まだ記憶にも新しい平成29年6月にイギリスのロンドンで発生した「グレンフェル・タワーマンション大火災」です。この火災では24階建てのマンションで4階部分から出火した炎は瞬く間に建物全体を包み、多くの方が亡くなられる大参事となりました。

大災害となった延焼には様々な複合的要因があったようですが、その一つに「外断熱工法」があげられていました。使用されていた断熱材は「ポリイソシアヌレートフォーム」というプラスチック系断熱材です。前述の通り、プラスチック系断熱材自体は燃えないとされていますが、この大火災事故によって決して燃えない材料ではないことが周知される結果となりました。

外断熱工法はコンクリート建築物の外壁面を覆う工法です。コンクリート建築物は延焼に対して安全な構造ですが、コンクリートを覆う断熱材が延焼を拡大させてしまうことがあるのです。

 

ヤブ原が採用している断熱材なら安心

燃えない断熱材のロックウールを採用しています。

ダンウォール不燃ライト工法は、その延焼を最小限に抑える「安心」を与えるために、不燃材料として定められた「燃えない」断熱材であるロックウールを採用した外断熱工法です。

建築物を計画するときの防火性能や耐火性能は、建物の構造だけでなく、間仕切り壁や、様々な設備に至るまで年々厳しくなっています。安心して暮らしていくためには火災を起こさないことが一番重要ですが、万が一火災が発生した場合、延焼を拡大させる要因は出来る限り無くしておかなければなりません。

 

グレンフェル・タワーマンション大火災のように、建物内で出火した炎は開口部から外部に廻ることもあるでしょう。そんな時、建物がコンクリート構造で、外壁に燃えるものがなければ建物全体を包み込むような延焼拡大はしないはずです。

また、住宅火災の火元原因上位の「放火」に対しても、ゴミ置き場などを狙った外部からの放火であれば、そもそも火災にならないかもしれません。

 

不燃断熱材ロックウールで火災に負けない、安全・安心な住まいを実現させてみてはいかがでしょうか?

コルゲートロックウールとは

ダンウォール不燃ライト工法に採用しているロックウールはコルゲートロックウールと言われる製品です。

波型繊維で、高強度
コルゲートロックウールはヨーロッパ(EU)規格で製造されたコルゲート状(波型)繊維の保温板です。ラメラ状(積層)繊維と異なり、圧縮強度や引張強度に大変優れた構造となっています。

そのため、躯体に貼付けたコルゲートロックウール断熱材に対して、しっかりとコテ圧をかけて直接ベースコートモルタルを塗ることが出来るため、湿式外断熱工法の断熱材として採用することが可能になりました。

 

最高ランクの耐熱性

また、耐熱性能はEU規格最高ランクのA1クラス。国内で製造されている高炉スラグを主原料としたロックウールの熱間収縮温度が約600℃とされているのに対し、コルゲートロックウールは天然鉱石を主原料としていることから耐熱温度は1000℃以下とされています。

耐熱性を確認するため社内試験として至近距離からガスバーナーで約45分間ほど放射しました。熱が伝わるに従って放射状に炭化している様子がわかりますが、もちろん裏面まで熱は伝わっていませんでした。燃焼することも溶解することもありませんでした。

(ちなみに、ガスバーナーの商品説明に書かれていた最高温度は1500℃でした)

一般的に火災の炎の温度は800℃~900℃といわれていますので、コルゲートロックウールは火災に対しても十分な耐熱性であるといえます。

 

高い撥水性能で、吸水しません

ロックウールは繊維系断熱材ということで、一番懸念されるのは水の吸い込みです。

水は熱が伝わりやすいため、繊維系断熱材は吸水すると断熱材としての役割を果たさなくなってしまいます。

ところが、コルゲートロックウールは高い撥水性能があるため、表面だけでなく小口面や中間層においてもほとんど吸水することはありません。

社内試験として24時間水中に漬けたところ、繊維のスキマへわずかな吸い込みがありましたが、約2時間で乾燥しました。

もっと詳しく知りたい

(ヤブ原ダンウォール公式サイト不燃ライト工法ページへ)

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